【鈴木敏文 セブン&アイ】
笑顔を数字で考えた経営者
日本のコンビニ文化を作ったカリスマ経営者、鈴木敏文さんが亡くなりました。
私は人の話を聞くのが得意な方ではありません。
それでも鈴木さんの講演や、セブン&アイの経営方針発表会には積極的に参加しました。商売の本質を学びたかったからです。
鈴木さんは、よくこんな話をされていました。
「僕はあまり現場に行かない」
普通なら冷たい経営者と思われるかもしれません。
しかし実際は違いました。
数字を徹底的に分析し、仮説と検証を繰り返す。
常にお客様の視点で考え、現場を映像のように見抜いていたのです。
もしかしたら、笑顔まで数字化していたのかもしれません。
私は笑顔コンサルタントとして、専門店を中心に5年以上、「フレンドリー」という企業理念の具現化をお手伝いしました。
特に印象に残っているのは、西武百貨店とそごう百貨店がセブン&アイグループに入った頃です。
池袋の西武百貨店の大食堂に、両百貨店の接客リーダーたちが集まりました。
挨拶の仕方、お辞儀、手の組み方まで、それぞれ文化が違う。
私は、あえて接客をマニュアル化しませんでした。
百貨店ごとの個性や誇りを大切にしたかったからです。
いま百貨店や量販店業界は、時代の波に苦しんでいます。
しかし、これからのAI時代だからこそ、人間にしかできない笑顔や温もりが大切になると思います。
お客様や社員に夢を与え、ワクワク、ドキドキする未来を見せる。
そんな“ロマン”を持つ経営者が、もっと増えて欲しいです。
鈴木さんは、あまり笑わないクールな印象でした。
でも現場で働く人たちを笑顔にする天才だったと思います。
たくさん学ばせていただきました。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。









