コミュニケーション
門川義彦
不気味の谷 現象
不気味の谷 現象
むかし美魔女コンテストのお手伝いをしました。審査に落ちたメンバーに感じのいい笑顔を再教育しました。指導後に敗者復活戦があり、ネット上で再度人気投票をやりました。みなさん必死です。オムロンのスマイルスキャンで笑顔度を測定し効果を確認しました。
選ばれない方は、整った顔ですが、動きのある笑顔になると表情が不自然になる方が多いです。人気のない人ほど顔を整形し、バランスの取れた美しい顔を作っていました。でも、なんか違和感を感じてしまいます。表情筋の動きは、複雑なんですね。筋肉の動きまで計算して整形されていません。
「不気味の谷現象」知っていますか?
『ロボット工学者の森政弘が1970年に提唱した。森は、人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作において、より人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わると予想した。人間の外観や動作と見分けがつかなくなるとふたたびより強い好感に転じ、人間と同じような親近感を覚えるようになると考えた。
外見と動作が「人間にきわめて近い」ロボットと「人間とまったく同じ」ロボットは、見る者の感情的反応に差がでるだろうと予想できる。この二つの感情的反応の差をグラフ化した際に現れる強い嫌悪感を表す谷を「不気味の谷」と呼ぶ。人間とロボットが生産的に共同作業を行うためには、人間がロボットに対して親近感を持ちうることが不可欠だが、「人間に近い」ロボットは、人間にとってひどく「奇妙」に感じられ、親近感を持てないことから名付けられた。』
AIが進化しどんなに上手に整形しても、人間は人間に近い顔と判断してしまいます。人間と同じにはなりません。完成度が高くなるほど、違和感を感じてしまうんですね。不気味の谷現象の理由は、まだ解明されていません。
不気味の谷を超えるか、CG女子高生「Saya」の映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=GCICGJhfjM0