笑顔の法則⑰ 脱マスクのガイドライン

脱マスクのガイドライン

🔳脱マスクの提言

政府は新型コロナの感染上の取り扱いを5月8日から「2類」から「5類」に引き下げ、季節性インフルエンザと同じ分類にすることを正式に発表しました。屋内、屋外ともマスクについて個人の判断に委ねられます。
私見ですが、マスクの取り扱いを個人の判断に委ねるというのは妥当だと思います。

問題は、政府の方針のように、日本人は動かないということです。

さて、脱マスクをどうするか?

政府のマスク緩和方針が3月から始まります。文部科学省は4月の新学期から「マスク不要」また全国の教育委員会などに通知します。卒業式でのマスク着用の考え方は、児童生徒、教職員は「着用せず出席するのが基本」とする一方、保護者らには着用を求めるのだそうだ。

ガイドラインが曖昧ですね。それで徹底できるのでしょうか。参列者には、マスクの取り扱いは個人の判断に委ねるというのは妥当だと思います。

一番迷惑なのは、先生の指示通りに真面目にマスクをつけていた子供たちでしょう。

子供たちに「今日からマスクを取りなさい」と言って取れると思いますか?

新型コロナ前の話をします。

私は笑顔の専門家です。販売員のマスクを外すのが仕事でした。お客さまと親しい関係をを作るのにマスクの着用は、マイナスだからです。とても感情が伝わりにくく、長いお付き合いができません。30年間 会社の笑顔作りを仕事にしてきました。接客サービスでは、マスクを取り、顔を見せて会話をすることを強く推進していました。

家の中では、マスクをしないでしょう。お客さんと接触する仕事も同じで、原則マスクをとってもらいました。特別な理由や病気などでつける場合は、上司に報告することを義務付けていました。コロナ前から無表情な顔なし族が増え、携帯電話の普及で姿勢も下向きの悪い姿勢が増えました。

そして、新型コロナとの戦いが始まりました。

この三年間、マスク以外にも三密回避や手指消毒、互いの距離の確保などがセットで「新しい生活様式」が指導され、マスクの義務化が当たり前になりました。

卒業を迎える生徒のインタビューを聞いて、驚きと危機感を感じました。

「入学してから三年間マスクをつけていたので、マスクを外した友達の顔もわかりません・・・
マスクをつけるなと言われても困ります」と。

マスクに引きこもる子供たちのケアをどうするのか?

この三年間、学校の先生は何をしていたんでしょうか?

三年間、顔のわからない友だちがいるとは、考えられませんね。
食事の場も黙食。脱マスクの準備がされていません。マスクをとって無言でコミュニケーションをとることも可能だったでしょう。

ノンバーバルコミュニケーションを強化すべきであったのに、顔なしで過ごした三年間はネガティブな心の傷になるでしょう。
今こそ、アフターコロナの準備を急ぎ、もっとコミュニケーション能力を高めましょう。

提言ですが、人間はマスクをしていると、感情が伝わりにくく、マスクを取ると別人に見えてしまいます。アイコンタクトの文化のない日本人は、相手を察する文化。特に目元の動きが少なく、感情がわかりにくいです。

コロナ禍の時間は、アバターの世界で生きていたのかもしれません。
リアル世界にもどるリハビリが必要だと思います。マスクを取り、顔を大きく動かして、自分の心を伝える技術が必要です。

今からでも遅くないので、卒業式の前にマスクをとった顔を共有すべきです。
先生そのものが人間関係に鈍感になってしまったようです。マニュアルがないと動けないのでは失格です。
人間は感じ方で動く動物です。人間関係の中で成長する特徴があります。

リアル世界は、一人一人の感性に訴えて、人間力を磨かなくてはなりません。
幸せの正解は、一つではありません。

アフターコロナ時代に生きる心と行動の準備を急げ。

笑顔研修の実践編でやる喜怒哀楽のコミュニケーションゲームをお勧めします。

みんなで楽しく笑顔の大切さを味わってください。

🔳事例「喜怒哀楽ゲーム」

<目的> マスクをしていると、感情が伝わりにくいということを体感する

<運用> マスクで顔を隠した状態ではじめます。

1、演技者と観察者に分かれます。
2、マスクをした状態で、1対1でお互い向かい座ります。
3、演技者は、目だけで喜怒哀楽を、一つずつゆっくり観察者に伝えます。
4、喜怒哀楽の順番は、変えてください
5、演技と観察の時間は、話をせず無言の1分間です。
6、終了後、順番の答え合わせをします。

何問正解でしたか?

<振り返り> 

快感神経(喜れしい、楽しい)は伝わりにくく。
     不快神経(悲しい、怒り)は伝わりやすい。

マスクをして顔が隠れていると、不快になりやすい。
     笑顔や楽しい気持ちは、テンションをあげ、動きをつけないと伝わりにくい。

<実行項目> いい笑顔を作ってみよう

一人一人笑顔の写真撮影/笑顔コンテスト投票など

<まとめ>

上記の実習で検証できたことは、マスクで顔を隠していると、

最も伝わりやすいのは「怒り」で 78.6%
最も伝わりにくいのは「愛する」で 87.2%

快の感情の「愛する」「楽しい」と、不快の感情「怒る」「悲しい」に分けて見ると、

不快の感情は、86.8% が伝わりやすいと答えました。
快の感情は、93.7% が伝わらないと答えました。

コロナ禍で人間関係の苦手な人が増えたと思います。

ネガティブな感情は、簡単に広く、強く、深く伝わります。
ポジティブな感情は伝わりにくい。小さいことでも大きく喜ぶ!

<資料> 「表情で体が変わる 笑顔呼吸」総合法令出版 門川義彦著 より

笑顔アメニティ研究所 門川義彦

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門川義彦 株式会社笑顔アメニティ研究所 代表取締役 笑顔コンサルタント。1974年、明治学院大学経済学部卒業、大手アパレルメーカー鈴屋で地区エデュケーター、玉川高島屋店長、ファッションビジネススクール事務局長、営業本部販売ディレクターを経て、89年に笑顔コンサルタントとして独立。今までに全国の小売業、製造業、運輸業、行政・公的機関など100,000人、800社以上に笑顔研修を行う。国内経済誌紙はもとより、ロサンゼルスタイムズ紙は一面で、英国BBC放送では度々、世界で唯一人の笑顔コンサルタントとして紹介される。著書に、新刊「かんんたん笑顔呼吸」「売上がぐんぐん伸びる“笑顔”の法則」「笑顔のチカラ」「頭のいい人より感じがいい人」他、ビデオに「売上を伸ばす 門川式 笑顔のチカラ」他。TV、雑誌等メディア出演多数。・2008年~2010年 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科兼任講師・2016年~ 2020年獨協大学 全学総合講座「笑顔のチカラ」ゲスト講師