【ハッピー笑顔塾】接客編 ①
売れないのではなく、売ってない!
スタッフのテンションUPで笑顔の接客を!
商品を通して、地元に“笑顔の輪”を広げよう。
ワクワクの店舗なのに、なぜかお客様がスーッと帰っていく…
オープンして間もないのにテレビでも紹介される注目の大型SC。
その一等地の正面入口に、誰もが知る有名ファッション店がドーンと構えています。
100坪級の広い売り場には、テーマごとに世界観がつくられ、什器も照明も完璧。
「いや〜、やっぱりすごいなぁ…」と思わずうなってしまうほどの出来栄え。
“モノ以上の価値”を提供してきたブランドらしい存在感です。
ところが少しリサーチすると、気になる現象が。
お客様はひっきりなしに入ってくるのに、そのままスーッと“素通り”。
入りやすいのに、出やすすぎるのです。
原因はズバリ――
スタッフのテンションが低い!
せっかくのワクワク空間も、肝心の“人の温度”が低いと、風のように通り抜けていきます。
解決策は「笑顔倍増計画」!
❶ まずはスタッフが元気になること
僕が驚いたのは、特に男性スタッフのテンションが控えめなこと。
前で手を組んで立っている姿は、どうしてもおとなしく見えます。
でも本来は、ブランド愛にあふれた“熱いスタッフ”のはずなんです。
だからこそ お客様より“ほんの少し”テンションを上げる のがコツ。
おすすめのテンションUP策は2つ。
-
入れ替わりの時に「よろしくお願いします!」「お疲れさまでした!」と元気にハイタッチ。
→ 店の空気が一気にあったかくなる魔法です。 -
朝礼は、みんなで「ハッピー体操」。
→ 身体を動かすと自然に笑顔がこぼれ、声まで明るくなる。
スタッフが元気だと、不思議と売り場に“陽だまり”ができます。
❷ お客様の笑顔を集める
テンションが上がったら、どんどん声をかけましょう。
目的は「買ってもらう」より、
“このお店が好き!”というお客様と仲良くなること。
アイコンタクトをしながら、気軽に、フレンドリーに。
お客様の肩の力もふっと抜け、自然と笑顔に。
そして「声かけ3倍、接客2倍」をイメージしてみてください。
動き・表情・声を意識して、自分らしくイキイキと!
店に笑顔が増えるということは、
地元にファン(コミュニティ)が増えていくということ。
これは、商品の魅力を超える“最大の価値”になります。
❸ お客様にお尻を向けない
店頭を歩くお客様に気づかず、レジ作業に集中…
これでは、笑顔の接客は生まれません。
お客様は速いスピードで店前を通り過ぎます。
だからこそ、「あ、ちょっと入ってみようか」と思わせる“気づきの接客”が重要です。
全国ロールプレイング大会をつくってきた僕としては声を大にして言いたい。
大会で磨いた接客を、“店頭で”見せてほしい!
買ってくれたあとの“営業スマイル”だけでは足りません。
お客様が入る前から、笑顔の勝負は始まっているのです。
コミュニケーションUPの3ポイント
1 Welcome体制をつくる
入口に“Welcome専任者”を1人置く。
これだけで店の空気がガラッと変わります。
2 口角キュッのクセをつける
テンションが下がったら、まずは表情から。
口角を上げると、気分まで上がるのが笑顔の不思議。
3 動きを見せる
〜しながら、キビキビ動き、ハキハキ話す。
“動きのある笑顔”は、見る人も元気にします。











